株式会社クローバー様

人材管理機能
学習管理機能
オリジナル教材提供

課題と施策

株式会社クローバー様（滋賀県）は、人材派遣・人材紹介・業務請負を中心とした人材総合サービス会社です。日本で働く意欲のある国内外の外国人財と受入れ企業を、登録支援機関として支援されています。現在、ネパールから来たスタッフの人材管理と学習管理ができるシステムと、日本語eラーニングを活用されています。

今回、弊社の外国人人材管理・教育システム（日本語eラーニング教材）を導入された経緯、現場で活躍できる外国人財をしっかり育成していきたいという想いを、代表取締役会長の澤田様にお伺いしました。

特定技能介護スタッフの日本語教育と教育/人材管理

プロシーズ（以下P）　── 株式会社クローバー様の、外国人財教育のビジョンをお聞かせください。

株式会社クローバー様（以下C）　弊社は、スタッフ自身のビジョンが描けるための第一歩が教育だと考えています。介護福祉士の国家資格を目指すスタッフがいたら、在留資格「介護」で家族と一緒に暮らし、日本の社会人として働けるようになる支援ができるとよいと考えています。
日本で働ける期間が満了し、母国へ帰りたい方がいれば、日本語だけでなく、日本で積んだ経験を次の人生に生かしてほしいと考えています。

我々クローバーは、将来の日本の状況を考えた時に、現在日本で働いている外国人の教育を支援することが大変重要と考えています。
このような企業が増えることで、今後も日本で働きたいという外国人が増えると思っています。
自分たちの利益のためだけではなく、日本で働きたいという若者の教育支援をすることが、日本の人材不足を解消する糸口になればよいと思います。

P　── 外国人人材管理・教育システム（日本語eラーニング教材）を導入された経緯について教えて下さい。

C　現在支援している外国人スタッフは、介護施設で働いています。
介護職は、利用者や家族と接する業務で、施設内のスタッフ同士の連携も重要です。他業種以上に、日本語教育には時間をかける必要があると考えています。
反面、仕事をしながら学習する時間を確保することは大変難しく、そこで日本語eラーニングを活用しようと考えました。
ビデオ通話ツールで週に3回、20：00～21：00に、日本語講師による日本語の基礎の授業を受けられるようにしていますが、夜勤等のシフト勤務で参加できないスタッフには、個人のペースで進められるeラーニングが有効と考えました。

それに、ただ教材を提供するだけではなく、学習進捗を把握できる学習管理機能と、特定技能の人材管理もできるシステムを探していたところ、MANABELでは、外国人の教育支援と人材管理が一元管理できると知って導入しました。

受け入れ施設様からは、外国人スタッフには「少しでも早く日本語や介護の技術を身につけて、現場で活躍できるようになってほしい」というご要望があり、登録支援機関としても「しっかり教育面を支援している」ということが、受け入れ施設様から安心して支援を任せていただけるポイントになると考えました。

P　── 実際に、学習管理機能はどのように活用されていますか？

C　管理画面では、取り組んでいるレベルのコースの進み具合が個別にわかります。
指定の講座に着手しているか、学習中か修了かが確認できますので、スタッフに合わせた学習計画を立てて学習を促しています。
状況をみてシステムから登録したメールアドレス宛に個別に連絡もできますので、本人たちのやる気を応援することもできます。

P　── なぜ、外国人の教育を「しっかり支援していきたい」とお考えですか？

C　今、当社で支援している外国人の中には、日本の日本語学校や専門学校の卒業生がおり、2年から5年日本に在住していますが、外国人のコミュニティーがあるので、その中で過ごしていると、日本語で話すという機会がなくても過ごせてしまうところがあります。日本人ときちんと接点を持ったことがないまま、日本で仕事をするということは、スタッフにとっても、受入企業にとっても大変負担の大きい事かと思います。
例えば、私たち日本人が海外に行って英語が通じると安心しますよね。だから、スタッフにも、日本で暮らすために安心感が持てる日本語レベルになってもらうことが大切だと思います。
せっかく日本に住んでいるのだから、日本語がわかれば日本のことをもっと知ることもできるし、仕事の技術も上がっていくと思います。

P　── 日本語の習得が、仕事の技術の向上にもつながるということですね！
受入施設側から教育に対するご要望はありますか？

C　各施設によって書式がちがうので、難しい面もありますが、介護施設で書かれる介護記録の書き方や、介護用語や現場で使う日本語の上達は求められています。
仕事で使える専門用語が学べる日本語教材があるといいですね。

P　── 現在、MANABEL JAPANでは、業種別日本語講座を制作中です！
介護以外にも、建設、飲食料品製造等、特定技能の１４業種の日本語が学べる教材です。業務の中でよく使う用語や言い回しを、一連の会話の流れで学ぶことができます。また、覚えた言い回しや単語を、ゲーム感覚で学べる早押しクイズアプリも提供予定です。

C　それはあったらいいですね！

P　── 支援するスタッフさんに伝えたい事はありますか？

C　外国人財が日本に来る目的が、単なる出稼ぎではなくて、これからは共生社会となっていくことに対応していけるようにしたいです。
スタッフには、日本語教育は大事ですが、日本語がすべてではなく日本の文化にも触れてほしいと伝えたいです。

P　── ありがとうございました。