日本語オンラインレッスン大手4社を徹底比較!! 選び方もご紹介

昨今、外国人労働者の数は増加し続けています。2024年には過去最多の200万人となっています。
この背景になっているのが少子高齢化です。今後、一層人材不足が懸念されています。
また外国人観光客の増加により旅館・ホテル業に関しては、77.8%の会社が人手不足を感じているという結果も報告されています。

こういった背景もあり、政府は「国内人材を確保することが困難な状況にある産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人を受け入れる」特定技能制度を設けて、外国人労働者の増加による、働き手不足の解消を図ろうとしています。
しかし、外国人労働者が日本で就労できても、しっかり稼働していくためには、「日本語のコミュニケーションが難しい」という解決すべき課題があります。

問題点

当然ですが、外国人労働者が日本の企業で働くためには、英語だけでなく日本語を話す能力が必要となります。そうでないと職場内での円滑なコミュニケーションが成立せず、指導する現場の人は相当な苦労を強いられてしまうからです。

ですが、言語の勉強というのは、一朝一夕で習得できるわけではありません。なぜなら、時代が進むにつれて、今まで使われなかった新しい日本語表現が登場するからです。

基本的な表現方法を学ぶだけでなく、時代や相手に合わせて多種多様な表現能力を身につけることも、円滑なコミュニケーションを取るうえでは必要不可欠です。
だからこそ、継続的に言語を学び続ける必要があります。

日本語は数多くある言語の中でも、習得するのが非常に難しいと言われています。そのため、日本語を教えることを専門としていない現場の指導者が、外国人労働者に日本語を上手く教えることはハードルがとても高いのが現状です。

そのため、日本語を上達させるためには、日本語指導のプロから指導を受けることが最短のルートと言えるでしょう。

指導を受けるためには、仕事の空き時間や休日を利用して、継続的に日本語学習を行える方法が必要です。普通に考えると仕事と勉強を両立すること自体、労力と費用と時間が必要なので、簡単とは言い難いでしょう。

ただ、その考え方は一昔前のものであり、現在では決して難しくありません。
次に外国人労働者が仕事と両立して、日本語学習できる方法を紹介します。

日本語オンラインレッスンとは?

スクールとオンラインレッスンの違い

基本的に外国人労働者が、日本語を学べる環境としては、2種類あります。

  • 教室がある現地に足を運ぶ『スクール型』
  • パソコン1台で学べる『オンラインレッスン』

両者の大きな違いとしては、オフライン(教室)orオンライン(自宅)で学ぶかのみです。直接対面して教えてもらえる内容は、パソコン画面を通してでも基本的には学ぶことができます。

※ちなみにオンラインの場合には、Skype(スカイプ)やZOOM(ズーム)などのアプリを使用すれば講師と受講者がパソコン画面越しに会話できます。

学習内容と方法

  • 日本語の発音、文法、語彙などを学ぶことが可能
  • ライティング、リーディング、スピーキング、ヒアリング(書く、読む、話す、聞く)を習得することが可能
  • レッスン形態は個人レッスン、グループレッスン、またはその両方が受講可能

つまり、基本的な学習内容や方法に関しては、両方とも同じと言えます。ただ、スクールには、足を運ぶ必要があります。そのため、授業を受ける時間だけでなく、移動費や移動時間も必要となります。

反対にオンラインレッスンは、パソコンの画面上で授業を受けるため、スクール型を比較してリアルな雰囲気は味わえませんが、時間の制約が少ないことと費用の面から手軽とされ、近年人気が高まっています。

オンラインレッスンのメリット

1. 費用を安く抑えることが出来る

対面式で授業をするためには、専用の教室となる場所を用意する必要があります。これは土地や建物の値段が高ければ当然ですが、それに比例して運営者には負担が増えます。

さらに机、椅子、参考書、問題集、その他にも利用者が快適に過ごせるように、多くの機材などを準備しなければいけません。

しかし、オンラインレッスンであれば専用の教室は不要であり、パソコン1台準備すれば授業を行うことが可能です。教材なども全て電子データであり、共有するだけで全員が内容を把握できます。

このため初期費用や設備投資に大金を支払う必要がないため、受講料も対面式に比べて、低価格で済ませることが可能です。

2. 仕事と両立しながら学べる

日本語の勉強は基本的には、仕事と両立する必要があります。しかし、スクール型の場合、勤務状況や勤務場所に関係なく、指定された教室に時間通りに向かう必要があります。

仕事に従事している以上、授業の日程に合わせて通う時間を確保するのは非常に難しいでしょう。急な出張や休日出勤が必要な場合もあります。そのため、予め授業の日程がわかっていても、参加が難しいといったことがあります。

オンラインレッスンであれば、場所を問わず、受講できるので、通学の時間を短縮できます。

さらに、『eラーニング』というオンライン型の学習方法であれば、場所だけでなく、時間という点でも自由になるため、より仕事との両立が可能になります。eラーニングは、パソコンだけでなく、タブレットやスマホでも利用することが可能で、動画やテスト等の教材を利用して学習する方法です。。

また、eラーニングは、動画教材を繰り返し視聴することができるため、反復学習・復習に便利です。

3. 配属先(場所)に関わらず学べる。どこにいてもグループレッスンを受けられる。

②でお伝えした通り、オンラインレッスンの場合、スクールと比較して、場所よる制約を受けることがありません。どこで勤務していたとしてもパソコン1台あればレッスンを受けることが可能です。また個人レッスンに限らず、グループレッスンも受講が可能です。

4. eラーニングなら時間を気にすることなく学習できる

②でお伝えしたとおり、eラーニングは、時間を気にすることなくご自身のスケジュールに合わせて受講することが可能です。空いた時間に気軽に授業を受けられ、仕事の両立もしやすいでしょう。

ただし、eラーニングは、インプット学習には向いていますが、リアルタイムで先生から指導をしてもらうものではないため、スピーキングなどのアウトプット学習には向いていない場合があります。
インプットをeラーニングで効率的に行い、アウトプットをオンラインレッスンで行うといったようなお互いの良さを活かした学習をすることがおすすめです。

オンラインレッスンのデメリット

1. 質問しにくい

教室で対面して講師と直接コミュニケーションを取るスクール型の場合、教師や生徒に気軽に質問をしたり、自然と世間話をすることが可能です。しかし、オンライン上の場合、そう言った空気の読み取りが難しく、講師と距離感を感じる場合があります。

グループレッスンともなれば、オンラインの場合、同時に話すと聞き取りづらい場合があるため、他の受講生に気を使う必要があります。また、全体像を画面越しだけで全て把握して質問をすると言ったことも、難しいのが現状です。

2. 生徒同士で仲間づくりがしづらい(モチベーションの維持が難しい)

オンラインレッスンは、講師との対話だけでなく、他の生徒との関係性を構築することも難しい傾向にあります。

仲間がいる・一体感を持つことができれば、高い意欲(モチベーション)を保ったまま勉強を継続することも可能です。同じ空間を共有し、雑談等の交流を通じて一体感が形成されますが、オンラインレッスンでは空気づくりや交流が難しく、なかなか仲間づくりがしづらいのが現状です。

3. ネットワーク環境を整える必要がある

オンラインで授業を受けるためには、パソコンの準備に加えて、インターネット環境を整える必要があります。最初、ある程度の手間は必要ですが、一度準備を完了させてしまえば、あとは授業を受けるだけなのでとても簡単です。

※回線が繋がりにくい場所にいると授業を受けるのに支障をきたしますので注意が必要です。

おすすめ日本語オンラインレッスンの選び方

オンラインレッスンは基本的には、パソコン画面越しで授業を受けられるため、外国人労働者の方が日本語を学ぶのに最適です。しかし、多くの会社が多種多様なオンラインレッスンを提供しているため、どの会社を選択すべきか決めなければいけません。

ここで注意して頂きたいのは、どの会社でも日本語が学習は可能ですが、労働環境に活かせる学習内容でなければ意味がないということです。なぜなら職業ごとに必要となる日本語は異なるためです。

そのあたりの詳細を確認したうえで、最終的に会社を選択する必要があります。ではどんな点に考慮すべきなのでしょうか。

1. 自分の目的に合ったレッスンが受講できるか

日本語学習をする目的は大きく3種類あります。
それが、「ビジネス」「試験対策」「日常会話」です。

ビジネス

外国人労働者が、日本語を学ぶ際、可能な限り従事する業務に活かせる内容を学習する必要があります。

例えば、ITエンジニア系に就職した場合には、社内コミュニケーションだけでなく、プレゼンテーションや社外との商談にも対応できなければいけません。

それぞれの業務内容に必要不可欠な日本語スキルを学べなければ、非常に勿体ない話です。

試験対策

日本の職業には、特定の資格検定に合格していないと、業務に携わることのできない職業も存在します。とび職であれば、とび職に関連する日本語をマスターしていないと、就職できないというルールがあります。

また日本には数多くの資格制度があるため、就職して業務に関わるうえで最低限必要な資格があるかは確認しておかないといけません。そのうえで必要な資格の勉強も受講できるレッスンを受けるようにしましょう。

日常会話

入国したばかりの頃には、まず日本に慣れるために必要になってくるため、一番最初は日常会話を問題なく話せるようにする、ということを目的にすることが多くあります。日常会話にはマナーや習慣を学ぶことも含まれます。

企業では、円滑なコミュニケーションを、重要視している人が多く、日常会話を身につけることは大事です。
日本には独自の文化が育んだマナーや習慣が存在しており、日本語学習では、そういったことを同時に学習して欲しいという要望が企業にはあります。

 

2. 会社の運用に併せてもらえるのか

受講者本人が学びたい内容を尊重してもらえるかどうかも重要です。しかし、それ以上に雇用する会社側からの要望を反映できるかもとても重要なポイントです。

外国人の採用・育成担当は、職場で役立つことを学んでほしい、必ず習得してもらいたいと考えています。講師と採用担当者が話し合いをして、どんなカリキュラムで学習を進めていくかを決められることが大事です。

また、業務をしながら学習することになるので、カリキュラムを進めている途中でも、業務上で日本語能力の新たな問題が生じる場合があります。または職種転換といったこともあります。そういった場合には、方向転換を求められ、事前に決められたカリキュラムに沿って学習するだけではなく、業種や目的別に柔軟に対応できる仕組みが必要です。

こうした都合に耳を傾けてもらえないと、学習効果は限定的なものになり、場合によっては、別の会社で学び直す事態にもなりかねません。

3. 学習した効果がみられるのか

採用担当者の要望通りのカリキュラムが決定した後に気になるのは、実際の学習効果です。

外国人労働者の方が一生懸命に勉強していても、『一体どのくらい成長したのか』実力を正確に判断できないかもしれません。

そのために必要なのが、学習内容をまとめたレポートの発行です。実際に学んだ内容を本人が、採用担当者に見せられるレポートがあれば、雇用側は学習状況を簡単に把握することができます。

さらに授業前後の学習の成長度合いを明確にするテストも重要です。具体的な数値で実力が上がっていることを確認することで、より正確に状況を把握することが可能です。

4. サポート体制

オンラインは、自身のスケジュールに合わせた時間と好きな場所で学習することはできますが、常に講師がマンツーマンで付いてくれるわけではありません。

一人で復習や予習をする時間も当然必要です。その場合、授業中には気にならなかった疑問点なども出てくるでしょう。

そうした時に、次の授業まで質問することができない場合、非常に学習効率が悪いと言えるため、疑問点は可能な限り、早く解決することをおすすめします。

そう考えると授業中でなくとも、講師に質問することができて疑問をその場で解消できるのがベストですよね。そのほうが受講する側も、安心して勉強することができるでしょう。

こう言ったことは、その後の成長だけでなく、モチベーションにも深い影響を与えると言えます。

Manabel Japan』であれば、授業時間外でも講師とのやり取りは可能なため、疑問点をいつでも解消できて効率的に学習できます。

また、カリキュラム進行中も、企業様の要望を柔軟に組み込み、学習の成長度合いをまとめたレポートも提出いたしますので、担当者様にも安心して導入いただけます。

5. 受講できる時間が自由か

オンライン学習を選ぶ大きな理由の一つは、仕事と両立した状況での学習のため『指定された時間と場所』に通うのが厳しいといった点です。ただ、一言にオンラインレッスンといっても、自由度は、運営する会社によって大きく異なります。

確保することのできる学習時間や予定を考慮して、効率よく学習できるかを確認することは重要です。

6. コスト

すでにオンライン学習の特徴として説明しておりますが、スクール型のオフライン学習と比較するとオンライン学習うは、比較的低価格で受講することが可能です。

受講する頻度や時間によって、受けられるプランは変わってきます。
そこでここではオススメしたい日本語オンライン講座4社の金額をお伝えします。

※こちらはサービスの一例です。

 

・Manabel Japan

4,000名の教育指導経験のある日本語教師による独自のメソッド・レベルに合わせた会話トレーニング。学習内容も受講者一人一人に応じた、様々なビジネス現場で役立つ日本語を学習できます。

受講者一人ひとりに合ったカリキュラムと、目標達成までのスケジュールを設定。学習計画表としてお渡ししています。

無料体験レッスン:有り
入学金:25,000円
1回50分の授業:3,500円(グループレッスン)、 5,500円(マンツーマンレッスン)

1~20回、20~50回、50回以上のプランがあり、受講回数によって金額が変わってきます。まずは無料体験レッスンを受けてみると良いでしょう。状況に合わせて受講する回数を講師とも相談して決めていくのがオススメです。

その他の詳しい内容に関しては下記URLより、ご確認ください。
https://manabel-japan.com/live/

・A社

目的別に3種類のプランが準備されています。それぞれのプランは基本的には単体での利用になりますが、状況に合わせて組み合わせも可能です。

イーラーニングプラン:1回1,500円(自主学習の環境を整えたい方)
レッスンプラン:1回2,500円(短期間で研修の成果を出したい方)
テスト:1回5,000円(採用基準や研修の成果で使いたい方)

・B社

グループレッスン 1コマ 8,360円(2名分)

・C社

最短6ヶ月(最長12ヶ月)で修了を目指せる『420時間コース』
入学金:30,000円
420時間コース単体:500,000円
420時間コース教材費:32,263円
初年度入学特典:-100,000円(2023年4月1日~2024年3月31日まで)
合計:462,263円

大手日本語オンラインレッスン4社の特徴

ここからは、この記事でご紹介した内容を中心に、「Manabel Japan」と他社サービスの比較を行います。上記の「コスト」でご紹介した大手日本語オンラインレッスン提供会社A社、B社、C社も加えた比較表になっています。
Manabel Japan」の導入を迷っている方のお力になれれば幸いです。

内容 Manabel
Japan
A社 B社 C社
自分の目的に合ったレッスンが行えるのか × ×
会社の運用に併せてもらえるのか × ×
学習した効果がみられるのか ×
サポート体制
受講できる時間が自由か
コスト

 

まとめ

今回は、日本語オンラインレッスンについて選び方と比較をご紹介しました。

今後の日本では、少子高齢化の影響もあり、人手不足の問題は避けては通れません。
だからこそ、日本人だけでなく海外からの労働者の力を借りて、人手不足を解消していく必要があります。その際、良好なコミュニケーションを日本語でとれるよう、オンライン学習に最適な会社を探すことは非常に重要です。

外国人労働者の方があなたの会社の状況に合わせて、日本語の勉強を効果的かつ継続できる環境作りができるよう、本記事が参考になれば幸いです。

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