大阪府・生活オリエンテーション情報
特定技能所属機関または委託を受けた登録支援機関は1号特定技能外国人に対し、入国後速やかに「生活オリエンテーション」を実施し、日本で生活するために必要な情報を提供する必要があります。
生活オリエンテーションは、1号特定技能外国人が十分に理解することのできる言語で十分に理解できるまで行う必要があり、少なくとも8時間以上行うことが求められます。
生活オリエンテーションで情報提供する際の参考として、各自治体が外国人の安全・安心のために必要な基礎的情報をポータルサイトやガイドブックに掲載しています。
今回は大阪府の取り組みについてご紹介いたします。
大阪府では、府だけでなく多くの市が独自で外国人の方へ向けた生活ガイドブックの作成に取り組んでいます。
各自治体とも外国人の方が安心して生活していけるよう、居住地域に密接した情報を発信しています。
それではまず、大阪府としての取り組みをみていきましょう。
大阪府では、「外国人の方向けの防災や生活等の情報」として充実したリンク集があります。
『外国人の方向けの防災や生活等の情報』
大阪府は、外国人が暮らしやすい大阪を目指しており、府のホームページ自体が13カ国語に対応しています。
それに加えてこのリンク集では、外部サイトを含めて大阪府や関係機関による防災・生活・教育・観光/文化・ビジネス/産業・その他に分類した情報を多言語で発信しています。
防災に関する情報が充実していますので、ご紹介いたします。
『外国人のための防災ガイド(地震編)』(例)英日版(改訂版)
こちらは8カ国語対応で、防災関係の中でも特に丁寧に説明されています。
このガイドは地震に関して、日頃から気を付けること、いざ地震が発生した時に取るべき行動などを、イラストを多用した読みやすい内容でまとめたものです。
災害用伝言板サービスの利用方法・情報の入手方法・在関(総)領事館のアドレス・近くの避難場所の検索方法なども明記されています。
また、いざ災害が発生し避難所へ避難した場合に、外国人被災者が避難所生活で困らないよう必要最低限の意思伝達が出来るよう、避難所会話シート/外国人避難者用質問票が紹介されています。
8カ国語に対応しています。
『避難所会話シート』
『外国人避難者用質問票』
大阪府の幅広い防災情報を提供するポータルサイトもあります。
『おおさか防災ネット』
英語、中国語、韓国語、朝鮮語に対応しています。
「おおさか防災ネット」は、異常気象や地震など、災害発生時の被害・避難情報など、大阪府の幅広い防災情報を提供するポータルサイトです。
日頃から災害時の緊急連絡先などを確認しておくと良いかもしれません。
携帯メールアドレスを登録しておくと気象・地震・津波情報、災害時の避難勧告・指示などの防災情報について、メールで受け取ることもできます。
外国から来られた方が災害発生時の混乱の中、言葉の壁や困りごとで心細くなることが多々あることは容易に想像できます。
災害が多発する日本で暮らす上では、必須の情報となるでしょう。
生活する上で必要な情報もいろいろ発信されています。
ここでは公益財団法人 大阪府国際交流財団が提供する情報をいくつかご紹介いたします。
「外国人のための生活ガイド」は大阪生活必携です。
『外国人のための生活ガイド』
10カ国語対応です。
このガイドは、「どんなときに どこへいけばいいか」目的別インデックスで調べることができ、大阪で生活する上で必要なことを網羅しています。
外国人の方が大阪に住み、働き、子どもを育てたりする時に必要な情報が網羅されています。
たとえば病気にかかったときに、このガイドのリンクから【Ⅱ. 健康と医療】>【1. 医療(医療機関を利用する)】>へ進みます。
『大阪府医療機関情報システム』
外国語に対応した病院が調べられます。
一方、日本語を話せない外国人が、病気やけがをしたときに、その症状を母語で医師などに伝えることは困難です。
そんな時に役立つ問診票がこちらです。
『多言語医療問診票』
NPO法人 国際交流ハーティ港南台 公益財団法人 かながわ国際交流財団が提供しています。
外国人の方が医療機関を受診できない理由として、診察を受ける際に日本語でのやりとりを不安に思っている場合が多々あります。。
多言語医療問診票は診療科別に翻訳され、各言語に日本語が併記されているので、言語が理由で医療に関するコミュニケーションがむずかしいときに役立ちます。
どの症状でどの科を受診したらよいかの目安にもなります。
「外国人のための生活ガイド」を活用して健康について調べると、病気の時の他にも保険に関する制度や健康管理についてまで調べることができます。
次に、「外国人からのよくある質問集」をご覧ください。
『★ よくある質問集』
多くの外国人の方が困っていることと、その対処方法などが記載されています。
出入国
国籍・結婚
医療・福祉
労働・仕事
事件・事故
教育
暮らし
住まい
診療
と分類されているので、抱えている悩み事と同じものがあれば、解決の糸口が見つかるかもしれません。
公益財団法人 大阪府国際交流財団では大阪府に住む外国人住民が安心して暮らしていくため、生活に必要な情報提供や相談に応じています。
外国人の生活に関する情報サイトのリンク集や、災害・緊急時のリンク集など有益な情報が発信されています。
大阪で生活を始める場合は、是非ご確認ください。
つづいて、ここからは各市が独自に取り組んでいる外国人の方への支援をご紹介してまいります。
大阪市
『やさしい日本語を 使った お知らせを 集めた ページ』
大阪市ホームページは、やさしい日本語で市からのお知らせを発信しています。
各区の防災情報・お知らせなども掲載させていますよ。
こちらは大阪市のホームページで紹介されている公益財団法人 大阪国際交流センターが提供している生活情報です。
『よくある質問とこたえ』
この情報も大阪市で生活する上で参考になると思います。
堺市
『堺市生活必携』
外国人のための生活相談や、日本語教室なども行われています。
茨木市
『いばらき生活ガイドブック Ibaraki Life Guidebook 茨木生活指南』
英語・中国語・やさしい日本語対応で茨木市での生活について綴ってあります。
吹田市
『Assisting Foreigners in Suita / 吹田に住む外国籍の方への支援』
通訳ボランティアが展開されており、病院へ行ったり行政手続きを行う場合など、公平なサービスが受けられるようサポートしてもらえる仕組みがあります。
貝塚市
『避難生活ガイドブック』
災害の際に放送で流れる日本語が紹介されています。
覚えておくといいですね。
寝屋川市
『寝屋川市生活ガイドマップ』
寝屋川市の生活に密接する施設の場所を、地図上に多言語で表示してあります。
枚方市
『外国人のための枚方生活ガイド We love Hirakata 2019』
窓口職員とのコミュニケーションを支援するためタブレットを使った通訳サービスが開始されています。
10言語に対応する多言語音声翻訳です。
池田市
『Ikeda City Multi-language Living Guide 池田市多言語版生活ガイド』
池田市では、IMCにほんごサロン・外国にルーツを持つこどもの居場所・通訳ボランティア派遣制度などを展開しています。
ホームページで紹介されています。
『For foreign residents in Ikeda 外国人市民の方へ』
泉佐野市
『Welcome to IZUMISANO』
対応言語は5カ国語(日本語、英語、中国語・簡体、中国語・繁体、韓国語)です。
観光客の方の為に必要な情報や、泉佐野市で暮らす外国人の方にとって必要な生活・防災情報をWEBサイト上で掲載しています。
箕面市
『外国人(がいこくじん)市民(しみん)向(む)け For Foreign Residents』
外国人の方が箕面市で暮らす上で必要な、生活・健康・安全・文化・イベント情報などを発信したラジオ番組があります。
「GOOD DAY みのお」は、みのおエフエム(周波数81.6MHz)( 外部サイトへリンク )で聴くことができます。
高槻市
『たかつき生活(せいかつ)ガイド Ver.3』
高槻市に住む外国人の方へ向けた情報です。
各市とも生活ガイドブック・防災ハンドブックなど紹介されています。
詳細はそれぞれのページでご確認ください。
大阪府では、様々な団体が生活や防災についての情報を提供していたので、盛りだくさんの内容でしたね。
行政からのバックアップは今後さらに充実しそうです。役立てていきましょう。