大分県の特定技能生サポートに役立つ生活オリエンテーション情報まとめ
1号特定技能外国人など技能実習生を迎える上で欠かせない生活オリエンテーション。外国人労働者が日本での生活や就労に困らないよう、8時間以上を掛けて情報提供を行うように求められているものですが、教えるべき内容は住む場所によって異なるのが一般的です。
また生活のマナーやルールと言っても、私たちにとって当たり前のことを教えるのは意外と大変なものです。
そこで今回は、大分県での生活オリエンテーションに活用できる情報やガイドブック等についてご紹介します。
※情報は2020年4月21日時点のものです。最新の内容は公式HPをご覧下さい。
おおいた国際交流プラザ「在住外国人支援」
県民に対して国際理解やグローバルな交流などを促進するとともに、多文化共生社会の実現を目指すイベントを行うなどの活動を行っている施設です。こちらのホームページでは、在住外国人を支援するためのページが設けられています。
引用元:おおいた国際交流プラザ
これらの項目の中から、生活オリエンテーションの際により参考となるものを特出してご紹介していきます。
大分県での生活情報が詰まった「生活・仕事ガイドブック」
外国人の方が生活していくうえで知っておきたい基本的な情報について、外国語で取得できるサイトを紹介しています。
中でも法務省発行の「生活・仕事ガイドブック」は、同省が作成している「生活・就労ガイドブック」をより簡潔にまとめたものです。生活オリエンテーションに必要な情報が詰まった一冊となっているため、研修等で活用しやすいといえるでしょう。
日本語以外に英語・ベトナム語・やさしい日本語の4種類が用意されています。以下は「やさしい日本語」の目次です。
生活・仕事ガイドブック(全体版)(せいかつ・しごとガイドブック(ぜんたいばん))
もくじ
第1章 日本に住むために必要なこと(にほんにすむためにひつようなこと)
第2章 市役所、区役所、町役場、村役場(しやくしょ、くやくしょ、まちやくば、むらやくば)
第3章 日本で働く(にほんではたらく)
第4章 子どもを産んで育てる(こどもをうんでそだてる)
第5章 教育(きょういく)
第6章 医療(いりょう)
第7章 年金・福祉(ねんきん・ふくし)
第8章 税金(ぜいきん)
第9章 交通(こうつう)
第10章 緊急(急な病気や事故)・災害(台風や地震) (きんきゅう(きゅうなびょうきやじこ)・さいがい(たいふうやじしん))
第11章 住む家を探す(すむいえをさがす)
第12章 日本の生活(にほんのせいかつ)
索引(さくいん)
引用元:おおいた国際交流プラザ
企業では相手がわかる言語の冊子を用意するとともに、日本語版についても用意しておくことで、指導しやすくなったり相談に応じやすくなったりするでしょう。ぜひ一冊は持っておきたいですね。
万が一のときにも安心の多言語防災ガイドブック
防災ページでは大分市が発行している、4ヶ国語に対応した「大分市 多言語防災ガイドブック」が紹介されています。国内で発生頻度の高い地震・津波・台風・大雨の4つの災害について、基本的な対策方法や指定避難場所の一覧などがまとめられています。
引用元:大分市
国によっては、地震や台風などの災害が少ないところもあるため、いざという時にどのように対応すればいいかわからない人もいます。災害に遭った時に行うべき基本的な行動を知ることは、会社として雇用者の生命の安全を確保するために重要なことです。こうしたパンフレットを活用して、災害時の対応周知を徹底しましょう。
施設や社会保障がわかる「医療ハンドブック」
医療ページでは、大分県がまとめた「医療ハンドブック」が紹介されています。
こちらは日本国内で病気や怪我などをしたときに役立つ医療の情報を、英語や中国語など5ヶ国語に翻訳したハンドブックです。市内の医療施設や社会保障、病院に行く際に必要なものなどがまとめられています。
引用元:おおいた国際交流プラザ
パンフレットは各言語ごとにまとめられており、それぞれ日本語の説明も合わせて添付されています。内容が難しいものもあるので、パンフレットを見ながら説明し、理解を促す形が良いかもしれません。
その他にも在住外国人支援ページには、県内で暮らす外国人が知っておきたい生活や就労に関する情報が多数掲載されています。ぜひ活用いただくとともに、日本語が多少わかる方であれば、サイトの存在についても紹介することで、なにかあったときに自分でも必要な情報が探せるように促しておくと良いかもしれません。
大分県外国人総合相談センター
生活や仕事に関する外国人のための相談窓口です。対面での対応だけでなく、電話やメールでも相談を受け付けています。
英語や中国語の他、インドネシア語など17言語に対応。行政書士などさまざまな専門家と連携を図りながら対応してくれるので、困った時にはぜひ役立てたいサービスと言えます。
<施設詳細>
施設名:大分県外国人総合相談センター
住所:大分市高砂町2番33号(B1F) 「おおいた国際交流プラザ」内
TEL :097−529−7119
受付時間:10:00〜17:00
定休日:日・祝日・年末年始・iichiko総合文化センター休館日
HP:https://www.oitaplaza.jp/japanese/center_about
また外国人の無料相談については、おおいた国際交流プラザでも無料相談を受け付けています。中国語とタガログ語による相談対応のほか、専門家による無料相談も受け付けていますので、こちらも合わせて利用してみてはいかがでしょうか。
<施設詳細>
施設名:おおいた国際交流プラザ
住所:大分市高砂町2番33号
受付日時:中国語 毎週木曜日 10:00〜13:00、タガログ語 毎月第1土曜・第3火曜 13:00〜16:00、外国人無料相談 毎週土曜日13:00〜16:00
HP:https://www.oitaplaza.jp/japanese/event
大分市 災害時多言語通訳サービス
大分市では災害時のコミュニケーションをサポートするために「災害時多言語通訳サービス」の提供も行っています。
引用元:大分市
稼働は大分市に災害警戒本部、または災害対策本部が設置されてからの対応となります。期間中は、大分市民であれば24時間利用することが可能です。英語や中国語の他、タイ語やベトナム語など18言語に対応しています。
外国人と直接話をするだけでなく、必要に応じて病院や避難所へ連絡してくれるサービスもあるので、災害の際にはぜひ活用したいですね。
大分市 外国人のための生活情報ガイド くらしのてびき
大分市が提供している、生活のために必要な情報を多言語化したサイトです。中でも「くらしのてびき」は、役所に届ける手続き関係や税金、健康や医療など、大分市で暮らすための基本的な情報を、英語・中国語・韓国語・やさしいにほんごの4言語で確認することができます。
引用元:大分市
各項目をクリックすると、外国語対応したサイトのリンクが用意されており、そこから詳細を確認できるようになっています。そのため指導用というよりは、困りごとに合わせて活用するという使い方が良いかもしれません。
別府市 外国人向け情報
別府市で暮らしていくために必要な基本的情報のほか、観光情報なども掲載されている、外国人向けのサイトです。英語・韓国語・简体中文・繁體中文の4言語で公開されています。
引用元:別府市
この中にある「Daily Living Guide PDF」(「벳푸시 생활 정보 가이드 북 PDF」「多语种生活指南链」)には、住民票やごみの出し方、自治会についてなど、別府市で生活するために知っておきたい情報が掲載されています。
特にゴミの出し方などは、各自治体で方法が異なることも多いため、こうした資料を用いながら各自で確認してもらうのがいいかもしれません。
中津市 多言語ごみカレンダー
福岡県との県境に位置する中津市では、ごみカレンダーを日本語以外に6言語に訳し、インターネット上に掲載しています。
引用元:中津市
ゴミ出しは外国人が戸惑いやすいルールが多いため、こうした資料があると分かりやすいですね。ご近所トラブルのリスクを減らすことにもつながるため、中津市にお住まいの特定技能生がいらっしゃる場合は、ぜひ活用を促してみてはいかがでしょうか。
終わりに
大分県ではさまざまな自治体で、外国人への情報提供が盛んに行われています。中にはどの自治体でも活用できる資料やガイドブックもあるので、該当の地域以外の情報もチェックしておくのが良いでしょう。
こうした情報を活用し、外国人の皆さんが日本で充実した生活を送れるよう、しっかりサポートを行いましょう。