【日本語オンラインレッスン活用事例インタビュー】設計現場で活躍する外国人社員の言葉の壁をどう乗り越えるか

この記事でわかること

  • 設計現場で活躍する外国人社員の日本語力向上の取り組み
  • N5レベルからN3相当まで成長した約2年間の学習成果
  • 聴解力・自己修正能力・コミュニケーションへの自信の変化
  • 企業独自の「日本語習得のための環境づくり」と実務教材の活用
  • 中級レベル(N3)到達後の「日本語脳」「発音矯正」「実践的表現」へのステップアップ

 

今回お話を伺ったのは、大阪府河内長野市に工場を構える瀬尾高圧工業株式会社様です。

同工場では、発電所やごみ焼却場などの社会インフラで使用される「熱交換器」を製造しており、長年にわたり培ってきた技術力と確かな品質で業界を支えていらっしゃいます。

瀬尾高圧工業様では、将来の技術継承や組織の活性化を見据え、海外からの優秀な人材を積極的に受け入れておられます。具体的には、ベトナムのハノイ工科大学を卒業したエンジニアなど、意欲あふれる若手人材を新卒採用し、日本のものづくり現場の最前線で育成されています。

今回の研修対象者は、三日市工場で設計職に従事するベトナム出身のDさんです。N5レベルからスタートし、わずか2年弱でN3相当まで成長を遂げたその軌跡と、受け入れ企業様独自のユニークな取り組みについて、上司のH様にお話を伺いました。

Q1:オンライン日本語レッスンを導入されたきっかけと、Dさんの当初の状況を教えてください。

H様: 弊社では、設計職としてベトナム出身のDさんを採用しています。当初、彼の日本語能力はN5レベル(初級)からのスタートでした。業務指示の理解はできても、自分から言葉を返すことが難しく、語彙力不足で言葉が詰まってしまう場面が見受けられました。

設計という職種柄、正確なコミュニケーションが業務の質に直結します。そのため、単なる日常会話ではなく、業務を円滑に進め、将来的にN2合格を目指せるような体系的な学習環境が必要だと考え、MANABEL JAPANのサービスを導入しました。

Q2:研修を継続する中で、どのような成果を感じておられますか?

H様: 非常に大きな成長を感じています。第1期(18ヶ月)を経て現在はN3相当の知識を習得し、現在は第2期を終えようとしています。

具体的には、以下の3点で顕著な変化がありました。

  1. 聴解力の安定: 相手の言うことを正確に把握する力がつき、現場でのやり取りが非常にスムーズになりました。
  2. 自己修正能力: 自分が文法的なミスをした際に、その場ですぐに「あ、間違えました」と気づいて言い直せるようになりました。これは学習の質が高まっている証拠だと思います。
  3. コミュニケーションへの自信: 以前は自信のなさから反応が遅れることがありましたが、徐々に発話速度が上がり、積極的に自ら話題を広げようとする姿勢が見られるようになりました。

Q3:MANABEL JAPANの研修内容で、特に評価されている点はどこでしょうか?

H様: 「現場のニーズに合わせた柔軟なカスタマイズ」ですね。例えば、第3期からはDさんのレベルアップに合わせて、講師をベトナム語がわかる先生から、あえて日本語のみで教える日本人講師へ切り替える提案をいただきました。共通言語に頼らない環境を作ることで、「日本語で考え、即座にアウトプットする力」を鍛える狙いです。

また、学習の成果を可視化するために、JLPT形式の模擬試験や講師による面談を組み合わせた「学習レポート」を定期的に出してくれる点も助かります。「なんとなく上達した」ではなく、定点観測によって課題が明確になるため、会社としてもサポートがしやすくなりました。

Q4:瀬尾高圧工業様独自で、日本語習得のために取り組まれていることはありますか?

H様: 実は、社内ではかなり徹底した環境づくりを行っています。

一つは、「社内でのベトナム語使用禁止」です。これは、ある相撲部屋で海外出身の力士が日本語しか使えない環境に身を置くことで驚異的に上達したという話をヒントにしています。弊社にはN1保持者のベトナム人社員Fさんも在籍していますが、Dさんが彼に甘えて母国語で相談してしまわないよう、あえて厳しい環境を作りました。

もう一つは、「実務で使用するルールブックの教材化」です。MANABEL JAPANの講師の方に、弊社で実際に使っているルールブックを共有し、そこに出てくる漢字や表現をレッスンで扱ってもらうようお願いしています。これにより、日本語を学びながら同時に業務知識も深まるという「一石二鳥」の効果を狙っています。

Q5:今後の目標と、日本語教育を検討している企業様へのメッセージをお願いします。

H様: Dさんの当面の目標はJLPT N2の合格です。しかし、資格取得だけがゴールではありません。今後はより「自然で流暢なコミュニケーション」を目指し、場面に応じた適切な言葉選びや、発音のブラッシュアップに重点を置いていく予定です。

外国人材がその能力を最大限に発揮するためには、本人任せにするのではなく、「会社がどれだけ本気で学習環境を整えられるか」が重要だと実感しています。MANABEL JAPANのような専門的な知見を持つパートナーと連携しながら、社内の環境作りを並行して進めることが、成長を加速させる鍵になるのではないでしょうか。

MANABEL JAPANより:第3期に向けたご提案のポイント

瀬尾高圧工業様での事例のように、中級レベル(N3)に到達した受講生には、以下のステップアップをご提案しています。

  • 「日本語脳」への脱却: 頭の中での翻訳プロセスを省き、クイックレスポンス(即答練習)を通じて反射神経を鍛えます。
  • ネイティブ講師による発音矯正: 日本人特有の音の出し方を直接指導し、より伝わりやすい日本語へと磨き上げます。
  • 実践的表現の習得: 同僚、上司、あるいは取引先といった、場面別の使い分けをトレーニングします。

MANABEL JAPANは、単なる語学教育にとどまらず、各企業様の現場に即した「本当に使える日本語」の習得をサポートいたします。

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